イネ 株腐病 (Bacterial foot rot)

病原:Erwinia chrysanthemi pv. zeae (Sabet 1954) Victoria et al.1975

病徴:下位葉鞘が暗褐色に腐敗し,葉は萎ちょう・黄化・枯死して垂れ下がる。 地際部の節や,節間,茎基部,根が暗褐色に腐敗。 罹病株は容易に引き抜くことができる。 茎の内部に黄色の細菌が溢出し,悪臭を放つ。

伝染:被害残渣がおもな第1次伝染源。病原細菌は下位の葉舌や地際部葉鞘および茎基部などの傷口,あるいは気孔等から侵入し,感染,発病を起こす。降雨あるいは田面水を介して病原細菌は次々と2次感染する。 高温,多雨は本病の発生を助長する。

防除:現在のところ,防除法は不明であり,有効な薬剤も無い。

参考: 株腐病 - 日本植物病名データベース

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