トマト 青枯病 (Bacterial wilt)

病原:Pseudomonas solanacearum (Smith 1896) Smith 1914

病徴:根,茎が侵される。 はじめ先端の葉が日中しおれ,曇天日や朝夕には回復するが,株全体が急速に萎ちょうし青枯れ症状になり,病勢の進展は速い。
発病初期のものでは明瞭ではないが,病勢の進んだものでは細根の褐変および腐敗,地際部の茎の導管が褐変しており,茎の切断面を強く押すと白色の汁がでる。
伝染:本病は土壌伝染し,病原菌は土壌中では2〜3年以上生存する。病原菌は水で移動し,根の傷口から侵入するので,排水不良,耕作による根の損傷およびネマトーダの発生は本病の発生を助長する。
防除:土壌消毒と抵抗性台木による接木栽培が有効。 土壌消毒はクロルピクリン剤,蒸気消毒が有効。抵抗性台木品種はBF興津101号,PFNTなどがある。本病菌は傷口から侵入するので,芽かき作業は高温乾燥時に行う。発生地では5〜6年間輪作を行い,排水を良好にし,潅水量を少なくする。

参考: トマト 青枯病 - 日本植物病名データベース

青枯病(茎,根):茎の道管は褐変し,牛乳のような白色の液(病原菌)が出る。根は褐色に腐敗する。

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