トウガラシ・ピーマン 青枯病

病原:Ralstonia solanacearum (Pseudomonas solanacearum Smith 1896)

病徴:はじめ生長点付近の葉が急に萎ちょうし,数日の間は夜間や曇雨天には回復するが,次第に萎ちょうは全身的となり,最後には株全体が青枯れ状態となる。 侵害を受けた根は褐変腐敗し,後には消失する。茎を切断すると導管部が褐変し,その部分から乳白色の粘液が出る。

伝染:病原細菌は土壌伝染する。 本細菌は地下40センチの土壌深部でも生存し,生存期間は普通4年程度であるが,水田状態では死滅が早い。 感染は根の損傷や土壌害虫の食痕などから起こる場合が多い。気温20度以上で発病し,地温20度以上で激発する。低湿地に発病し,連続降雨後の晴天は発病を助長する。窒素肥料の多用は発病を助長する。

防除:連作を避け土壌を酸性またはアルカリ性にする。排水,地温の上昇に注意し,多肥を避ける。健全な床土を用い,場合によっては,焼土またはクロルピクリン剤による土壌消毒を行う。

参考: トウガラシ ピーマン 青枯病 - 日本植物病名データベース

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