キュウリ 斑点細菌病 (Bacterial spot)

病原: Pseudomonas syringae pv. lachrymans (Smith and Bryan 1915) Young et al. 1978

病徴:子葉に円形で淡褐色の斑点を生じる。本葉では初め水浸状の斑点が多数でき,やがて葉脈に添った不正形の黄褐色の斑点に拡大する。病斑はさらに灰褐色に退色する。
伝染:本病菌は種子伝染する。本病菌は気孔,排水組織,傷口などから侵入する。多湿で20〜25度で多発生する。
防除:種子消毒はアンチホルミン,ケミクロンのほか,乾熱処理も有効。 収穫後は,被害残渣の処理,供試資材の消毒を行う。暖房に注意し,過湿,低温防止につとめる。薬剤は塩基性塩化銅,塩基性硫酸銅,水酸化第2銅の各水和剤あるいは粉剤,カスミンボルドー,有機銅,メルクデランKなどが有効。

参考: キュウリ 斑点細菌病 - 日本植物病名データベース

斑点細菌病(葉):葉に白っぽい斑点を生じ,破れ易くなる。

斑点細菌病(果実):果実は白いヤニ状のものを生じ,徐々に腐敗する。

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