ダイコン 黒斑細菌病

病原:Pseudomonas syringae pv. maculicola (McCulloch 1911) Young et al. 1978
病徴:葉,根頭部,果梗,さやを侵す。葉では水浸状の小斑点が黒褐色に変色し,さらに黒褐色の明瞭な周辺部を持つ灰色から褐色の病斑となる。根頭部には灰色の小病斑から黒変し不正円形の大病斑になる。茎,葉柄,果梗でも水浸状の小病斑から黒変し条斑を生じる。
伝染:本病菌は被害残渣とともに土中や種子で生存し,土壌伝染する。また,空気伝染による2次伝染を行う。本病は春季と秋季に多発し,温暖多雨のときにいちじるしい。砂質土壌は粘土質土壌にくらべて発生しやすい。
防除:種子はケミクロン(次亜塩素酸カルシウム)で種子消毒する。薬剤はボルドー液か銅水和剤(未登録)が有効。肥料切れに注意する。

参考: ダイコン 黒斑細菌病 - 日本植物病名データベース

黒斑細菌病(葉):葉,葉柄に水浸状,のち黒褐色の斑点を生じる。