ハクサイ黒斑細菌病

病原:Pseudomonas syringae pv. maculicola (McCulloch 1911) Young et al. 1978
病徴:葉,花軸,花梗,茎に発病し,葉では円形で水浸状の病斑から不正形で淡褐色から黒褐色の病斑に変わる。葉,花茎,花梗は萎縮して奇形化する。
伝染:本病菌は被害残渣とともに土壌中で生存する。本病はアブラナ科作物を侵し,3〜4月頃から発病し,7〜8月の盛夏にはほとんど終息するが,秋冬ハクサイでは10月頃が発病最盛期となる。本病は生育の衰えたハクサイ葉に発病しやくすく,多雨は発病を助長する。
防除:アブラナ科以外の作物との輪作を行う。2年輪作で発病は減少する。種子は54度,5分間の温湯消毒を行う。播種期が早いほど発病が大きい。また砂質土壌で被害が多い。本病菌の伝染に関係するキスジノミハムシなどの害虫駆除を行う。

参考: ハクサイ 黒斑細菌病 - 日本植物病名データベース