トマト 半身萎ちょう病

病原:Verticillium dahliae Klebahn
病徴:定植1か月後ころから下葉が部分的に萎ちょうし,葉縁は上側に巻く。 発病部の葉縁または葉脈間が黄白色〜黄色に変色する。 形は小葉脈を中心としたぼやけたクサビ形が多い。その後小葉全体が黄変し,ゆっくり褐変し枯死する。順次上葉が褐変枯死し,下葉が枯れ上がる。下葉全体のまん性的な枯れ上がりが特徴である。茎,葉柄の導管が黄褐色に変色する。
伝染:病原菌は菌核で長期間土壌中に生存する。本病は種子伝染するという説もある。本病は一般に冷涼条件で多発し,23〜28度で発病が激しく,18度以下の低温や33度以上の高温では発病が少ない。
防除:本病の防除は主として抵抗性品種と土壌消毒による。また,田畑輪換などによる潅水処理も有効である。土壌消毒にはクロルピクリンやサイロンが有効である。

参考: トマト 半身萎凋病 - 日本植物病名データベース