病原:Alternaria solani Sorauer
病徴:葉,葉柄,果実,果梗などに発生する。
葉には暗褐色水浸状の小斑点を生じ,次第に拡大して,5〜10mmの大きさになり,楕円形〜紡錘形の褐色同心輪紋となる。
病変の周囲は黄色となり,多湿条件では病変の中心付近にビロード状のかびを生じる。
病変は古くなると灰褐色〜灰紫色に変わり,発生の激しいときは下葉から枯れ上がる。茎,葉柄,果実,果梗にははじめ暗褐色水浸状の小斑点ができ,ややへこんだ病斑となるが,次第に拡大して同心輪紋を生じる。茎に多発すると折れ易くなる。
伝染:病原菌は被害植物で越冬し,伝染源になる。
また,種子表面に付着して種子伝染する。露地,施設ともに発生し,露地栽培では7〜9月の高温乾燥時に,施設栽培では年中発生する。とくに,3〜6月および9〜11月に収穫する作型で,潅水量が少なく,生育後期に肥切れするような栽培で多発。
防除:適度の潅水と,肥切れを防ぐことが大切。薬剤の効果は高いのでジネプ水和剤,ダコニール水和剤,ポリオキシン水和剤などを発病前から定期的に散布する。種子消毒,資材の消毒を行う。
参考:
日本植物病名データベース