ナス 褐色円星病

病原:Cercospora solani-melongenae Chupp
病徴:葉のみに発生する。 はじめ表面に不明瞭な暗褐色の小斑点を生じる。 後に拡大して直径3〜5mmの周縁のはっきりした円形〜楕円形の病斑をつくる。 病斑の周縁は明瞭で色が濃く,褐色〜赤褐色を呈し,中心部は灰色〜灰褐色で,病斑上に暗灰色のかびを密生するのが特徴である。古い病斑の中心部は破れて穴が開く。多発すると病斑が融合して落葉する。
伝染:病原菌は罹病葉で越年する。本病は一般に秋口の降雨,肥料切れ,また低湿地で多発する。
防除:施肥管理に注意し,リン酸,カリ肥料を多目に施用し樹勢を保つ。秋口の降雨時などには薬剤の予防散布を実施する。薬剤は褐紋病と同じ。収穫後の罹病茎葉は処分する。

参考: 日本植物病名データベース