病原:Stemphylium lycopersici (Enjoji) Yamamoto
病徴:おもに葉に発生する。
がく,果梗,若い分枝にも発生する。
葉では1〜2mmの褐色小斑点を生じ,後に内部が灰白色で周辺部は濃褐色に縁どられる。
若い葉では灰白色の小斑点を多数生ずる。多湿時には下葉の病斑部は10mm以上の不正円形に,ときには輪紋をつくりながら拡大する。激発すると黄化落葉しやすい。細枝では5〜10mmの長い病斑をつくることもある。
伝染:本病は分生胞子によって空気伝染する。
本菌はトマト斑点病菌と同種でピーマンの葉上病斑では分生子梗の形成がいちじるしく悪く2次伝染は少ないがトマト斑点病菌と同種であるため,近辺にトマトの病株が存在すると激しく発病する。
25〜30度,多湿条件で窒素肥料が少ないと多発する。シシトウガラシ,サキガケミドリは罹病性,緑王,エースは比較的抵抗性である。
防除:抵抗性品種を栽培する。ハウス栽培では多湿を避ける。薬剤はジネプ水和剤,マンネブ水和剤(未登録)が有効。
参考:
日本植物病名データベース