キュウリ 苗立枯病

病原:Pythium cucurbitacearum Takimoto
病原:Pythium debaryanum Hesse
病原:Rhizoctonia solani Kuhn
病徴:育苗期に茎の地際部が侵され,暗緑色の水浸状に軟腐し細くなり倒伏する。多湿時には罹病部に綿毛状のかびを生じ,接する葉にも水浸状で暗緑色から淡褐色の大型の病斑を形成する。
伝染:本病菌にはPythium cucurbitacearum,Pythium debaryanumおよびRhizoctonia solani3種があり,いずれも土壌伝染する。またPythium菌は水媒伝染もする。
防除:健全な床土を使用するか,汚染の危険性のある場合には床土のクロールピクリン消毒を行う。 また感染種子はベンレートT,ホーマイなどで種子消毒を行う。さらに発病の危険性がある場合には播種後タチガレン,ユーバレン,ダコニールなどを潅注する。幼苗は薬害を生じやすいので使用濃度,量などに注意する。

参考: 日本植物病名データベース

苗立枯病(苗):定植直後,苗の地際部がくびれて萎ちょうする。(Pythium菌による。)