病原:Pseudoperonospora cubensis (Berkeley et Curtis) Rostowzew
病徴:下葉の葉縁に1から2cmの円型で黄色の病斑が現れ,後に上位葉でも水浸状で緑褐色の角斑が現れ枯れ上がる。育苗期の子葉では淡黄色の不鮮明な斑点ができ,ネズミ色のかびが生える。
伝染:感染は分生胞子から生じた遊走子が気孔付近に泳ぎつき,一時休眠してから発芽して菌糸を伸ばし,気孔から侵入する。
感染は気孔の多い葉の裏側の場合が多く,多湿,適温の下では24時間以内に第2の感染が起こる。本病は種子伝染しない。本病は平均気温20度,多湿条件で発病する。このため,梅雨期,ビニールハウス内,トンネル被覆中に多発する。
防除:排水,日当たり,密植栽培,窒素肥料の過多,換気に注意する。また,敷わらによる雨滴のはね上がりを防止する。薬剤はマンネブ剤,ダコニール水和剤,キャプタン水和剤,キノンドー水和剤が有効。
参考:
日本植物病名データベース
べと病(葉):葉に黄褐色の丸みのある小斑点を生じ,次第に拡大する。