病原:Plasmodiophora brassicae Woronin
病徴:根部に発生し大型で表面が滑らかなこぶを生じる。地上部は発育不全になり,萎ちょうする。
伝染:本病菌は土壌伝染する。
被害残渣とともに休眠胞子の形で土壌中で生存し,一度発生すると,連作によって被害が増大する。
すべてのアブラナ科作物を侵すが,とくにハクサイ,カブ,キャベツに多い。本病は酸性土壌,排水不良土壌で多発し,多雨は発病を助長する。また,長日条件は発病を助長するとされる。
防除:多発圃場では,アブラナ科以外の作物を2〜3年栽培する。
秋作のときはできるだけ遅まきにする。多湿,酸性土壌で多発するので,土壌PHを7。2以上に矯正し,排水に気をつける。育苗床は無病土を用いるかクロルピクリン剤で土壌消毒する。播種または定植時にPCNB粉剤,ネビシンで土壌処理する。また,抵抗性品種を栽培する。
参考:
日本植物病名データベース
根こぶ病(根):根に表面が平滑な大小のこぶを形成し,次第に大きくなる。