タマネギ 黒斑病

病原:Alternaria porri (Ellis) Ciferri
病徴:葉,花梗に紡錘形の病斑を生じる。病斑は初め淡褐色で後に暗紫色になり,やがて同心輪紋が現れる。輪紋上には粗紛状,すす状のかびを形成する。病斑の上下は帯状に淡褐色に変色する。
伝染:本病菌は被害植物で生存し,分生胞子で伝染する。分生胞子の形成や感染は降雨や露で助長され,気温25〜27度で発病する。12〜13度以下ではほとんど感染は起こらない。風ずれやスリップスによる傷や食害痕は発生を助長する。連作は発生を助長する。
防除:多発圃場では連作をさけ,3〜4年ネギ類を栽培しない。 肥切れは発病を助長するので肥培管理につとめ,多湿を避け,排水に気をつける。 タマネギでは4月以降に発生するので,ジマンダイセン水和剤やダコニール水和剤の予防散布を行い,同時にスリップスの防除も行う。本病菌は種子伝染するので,種子消毒を行う。また,収穫後の残渣処理など圃場衛生につとめる。

参考: タマネギ 黒斑病 - 日本植物病名データベース