ネギ 疫病

病原:Phytophthora nicotianae van Breda de Haan var. nicotianae
病徴:葉の中部位や葉先に,淡黄緑色の境界を持つ黄白色で不正形の病斑を生じる。雨天時には病斑上に白色のかびが薄く綿状に生える。
伝染:本病菌は被害残渣で土壌中で生存すると考えられる。梅雨期〜夏季に降雨が多いと多発する。また,初秋の台風時期にも発生が多い。多湿は発病を助長し,圃場内の排水不良場所に発病が多い。窒素肥料の多用は発病を助長し,堆肥の施用は発病を減少させる。
防除:ジマンダイセン,銅水和剤(未登録)の予防散布は有効との試験例がある。高うね栽培など圃場の排水に気をつける。窒素肥料の多用を避け,堆肥や緩効性肥料を施用して葉勢を強健に育てる。被害残渣の処理を徹底し,連作を避けて,ネギ類以外の作物を2,3年間栽培する。

参考: 日本植物病名データベース