病原:Sclerotium cepivorum Berkeley
病徴:下葉から黄変して生育不良となり,上葉へ進み枯れる。根腐れや地下部の腐敗もおこす。根際部にかさぶた状の黒色の菌核を形成する。
伝染:本病菌は被害残渣に形成した菌核で土壌中で生存し,伝染源となる。3〜4月の多雨は発病を助長するが,5月以降の気温の上昇とともに発病は減少する。夏季は土壌中に菌核が残存して越夏する。
防除:連作を避け,5,6年輪作を行う。連作する場合はクロルピクリンで土壌消毒を行う。苗床に健全土壌を用いるか,必ずクロルピクリン剤で土壌消毒を行う。被害残渣は早期に処理し,とくに菌核形成被害株の処理は徹底する。
参考:
日本植物病名データベース
黒腐菌核病(株):下葉から黄化して枯死する。根部は腐敗し,地際部に黒色の菌核を形成する。