ニンジン 黒葉枯病

病原:Alternaria dauci Kuhn Groves et Skolko
病徴:葉,葉柄,茎に発病する。葉に褐色から黒褐色で不正形の小斑点を生じ融合,拡大する。発病した葉は上側に巻き,黄化する。葉柄にはくぼみのある病斑を形成する。湿度が高いときには病斑状に黒色のかびを密生する。
伝染:本病菌は被害残渣および種子について伝染する。種子の汚染が著しい場合は苗立枯れを起こす場合がある。本病の発病はニンジン根部の肥大が著しくなる発芽60〜90日後頃に最盛期となる。気温28度前後で天候不順の時に発病し,また施肥量が少ないときに多発する。
防除:健全種子を用いるかキャプタン水和剤,ポリオキシン水和剤等で種子粉衣消毒を行う。土壌は肥料切れしないように肥培管理に注意する。薬剤は8月中旬頃の初発時からポリオキシン水和剤または銅水和剤等を散布する。

参考: 日本植物病名データベース