ニンジン 白絹病

病原:Sclerotium rolfsii Curzi
病徴:根冠部,茎際に発生する。根が腐り,軟化して,表面に白色の糸状物が生じる。被害部が拡大すると表面に褐色の菌核が密生する。
伝染:本病菌は菌核で土壌中で存在し伝染源となる。菌核は土壌中で5〜6年間位生存し,夏季高温,排水不良で通風の悪い畑等で多発する。本病菌はニンジン以外にナス,キュウリ,スイカ等216種以上の植物に寄生する。
防除:早期発見につとめ,発病株は早期に除去する。発病圃場では播種前に消石灰を全面に散布する。激発圃場は,クロルピクリン剤等で土壌消毒するか,イネ科植物など非寄主を3〜4年間栽培する。

参考: 日本植物病名データベース