イチゴ 輪斑病

病原:Dendrophoma obscurans (Ellis et Everhart) Anderson
病徴:葉,葉柄,ランナーに発生する。 葉では紫紅色で不正形から円形の小型の斑点を生じ,後に拡大し中心部は紫褐色になり壊死する。 さらに病斑が拡大すると輪紋状になり周辺は紫褐色,内部は灰色から灰褐色になる。葉縁に発生すると楔型の大型の病斑になり葉が褐変して枯れ上がる。病斑状には黒色の小粒点が形成される。ランナーや葉柄では赤紫色でくぼみのある楕円形の病斑を生じ周辺は赤色になる。
伝染:本病菌は被害残渣で越冬し,翌年の6〜7月に柄胞子で空気伝染する。圃場では梅雨期から9月にまん延し,降雨の多い時期に多発する。品種間差が認められる。
防除:被害葉は伝染源となるため早期に摘除する。薬剤はジネブ水和剤,ベンレート水和剤,トップジンM水和剤を採苗床,仮植床の時期に随時散布する(未登録) 

参考: 日本植物病名データベース

輪斑病(葉):葉に輪紋状の斑点を生じ,次第に拡大する。