病原: Tomato spotted wilt virus (TSWV)
病徴:冬期の施設栽培では,生長点の急速な枯死,若い葉,果実に軽いモザイクや奇形,
成葉に不鮮明な黄色輪紋,茎の先端や地際部に褐色えそ生ずる。
激しい場合は全葉が萎ちょう,枯死する。
夏期には先端部の数葉が黄変し,葉に凹凸や黒色えそを生ずる。
伝染:TSWV:ウイルスはアザミウマ類により永続的伝搬されるが,経卵伝染はしない。
アザミウマ類の保毒は幼虫のみが可能で,病植物を吸汁後約10日の潜伏期間をへて媒介能力が生じる。
保毒虫は22〜30日間ウイルスを媒介可能である。
汁液接種は容易であるが,接触伝染は極めて少ないと考えられる。
参考:
トウガラシ ピーマン 黄化えそ病 - 日本植物病名データベース