ハクサイピシウム腐敗病 |
病原糸状菌 : Pythium ultimum Trow var. ultimum |
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菌糸は無隔壁,無色。 胞子のうは間生または頂生,無色〜淡色,単胞,球形,表面は平滑で,径16〜23マイクロメートル,菌糸の溶菌により離脱可能。 遊走子の形成はまれで,発芽管によって直接発芽する。 造卵器は頂生ときに間生,球形,表面は平滑で,径20〜24マイクロメートル,卵胞子1個を内蔵する。 造精器は無柄もしくは短柄で,楕円形〜まが玉形,造卵器当り通常1ときに2〜3個付着し,多くは造卵器と同菌糸性である。 卵胞子は淡色,球形,造卵器に未充満性,径16〜20マイクロメートル。雌雄同株性だが,有性器官形成困難な場合もある。菌叢は白色綿状を呈し,生育は極めて速やか。生育適温は25〜30度,最高35度以下。宿主範囲が広く,多くの野菜に苗立枯れを起こす。 |
分類 | : 卵菌 Oomycotina |
形成 | : 胞子はあるが子のうや担子器はない |
色 | : 無色透明又は淡色 |
形態 | : 球,楕円,紡錘,繭,卵,洋梨,俵,短円筒 |
室数 | : 単細胞 |
様式 | : (不明) |
器官 | : 菌糸状(hyphal) |
構造 | : 無隔壁菌糸 |
この病原による他の病害
ダイコン腐敗病 | |
ホウレンソウ立枯病 | イチゴ果実腐敗病 |
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