病原ウイルス 性状詳細

イネえそモザイク病 Rice necrosis mosaic
病原ウイルス : Rice necrosis mosaic virus
イネえそモザイクウイルス(Rice necrosis mosaic virus,RNMV)は日本(関西以西の各地)に分布する。
ウイルス粒子はひも状で,長さ90〜1840nm,幅13〜14nm,275nmと550nmの2か所に分布のピークがある。
表皮細胞に塊状封入体(光顕)がみられる。
細胞質内に層板状の封入体が形成され,ウイルス粒子はしばしばこれに付随して存在する。
宿主範囲は狭く,イネ科植物の一部に限られ,イネ,タイヌビエ,スズメノテッポウ,カズノコグサである。本ウイルスは土壌伝染で,汁液接種は困難ながら可能である。種子伝染はしない。媒介者はイネの根に寄生する変形菌の一種Polymyxa graminisである。
分類: ポティウイルス Potyvirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 2
蛋白種類数: 1
粒子形態: ひも状
媒介者: 菌類
伝搬様式: (不明)
汁液伝染: あり
種子伝染: なし
土壌伝染: あり

判別植物接種葉上位葉
ササゲ--
C. quinoa--
N. glutinosa--
P. floridana--
イネ-M
インゲンマメ--
オオムギ--
C. amaranticolor--
コムギ--
ライムギ--
センニチコウ--
ソラマメ--
テンサイ--
トウモロコシ--
メロン--
モロコシ--
キュウリ--


[前のページにもどる]   [有用植物病害診断トップ]