病原ウイルス 性状詳細

イネわい化病 Rice waika
病原ウイルス : Rice waika virus
イネわい化ウイルス(Rice waika virus,RWV)はMaize chlorotic dwarf virusグループに属し,日本,南・東南アジア諸国,中国(南部)に分布する。
ウイルス粒子は径30nmの球状である。
ウイルス粒子は篩部の各種細胞の細胞質,液胞内に散在し,集塊あるいは結晶となっている。
篩部壊死と葉肉細胞の葉緑体内でのデンプンの堆積が顕著である。
宿主範囲はきわめて狭く,イネの他に野生イネ Oryza breviligulataなど3種である。
本ウイルスは虫媒伝染で,汁液・種子・土壌によっては伝染しない。
媒介昆虫はツマグロヨコバイほか5種で,半(非)永続的に媒介される。RWVはrice tungro spherical virus(RTSV)と同種である。ツングロ病はRWV(=RTSV)とrice tungro bacilliform virus(RTBV)により生ずる。
分類: メイヅクロロティックドワーフウイルスグループ Maize chrolotic dwarf virus group
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 1
蛋白種類数: 3
粒子形態: 球状
媒介者: ヨコバイ
伝搬様式: 半永続伝搬−循環型
汁液伝染: なし
種子伝染: なし
土壌伝染: なし


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