イネラギッドスタント病 Rice ragged stunt |
病原ウイルス : Rice ragged stunt virus |
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イネラギッドスタントウイルス(Rice ragged stunt virus,RRSV)はPlant reovirusグループに属し,南・東南アジア諸国,日本,中国,台湾に分布する。 ウイルス粒子は径65nm(切片)の球状で,2本鎖RNAである。 ウイルス粒子は篩部および葉脈の隆起した組織内の細胞に認められ,viropiasm様封入体および細胞質内に散在している。 虫体内では唾液腺,脂肪体などの細胞にみられる。 宿主範囲は狭く,イネのほかはすべての野生イネとオオムギ,ライムギ,エンバク,トウモロコシ,スズメノテッポウ,ミノゴメなど17種のイネ科の植物である。 本ウイルスは虫媒伝染で,汁液・種子・土壌によっては伝染しない。媒介昆虫はトビイロウンカほか1種で,永続的に媒介される。 |
分類 | : 植物レオウイルス Plant reovirus |
核酸種類 | : RNA |
核酸鎖性 | : 2本鎖 |
核酸文節数 | : 10 |
蛋白種類数 | : 1 |
粒子形態 | : 球状 |
媒介者 | : トビイロウンカ |
伝搬様式 | : 永続伝搬−増殖型 |
汁液伝染 | : なし |
種子伝染 | : なし |
土壌伝染 | : なし |
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