ダイズ斑紋病 Soybean fleck |
病原ウイルス : Tobacco rattle virus |
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タバコ茎えそウイルス(Tobacco rattle virus,TRV)はTobravirusグループに属し,長短2粒子からなる。 ヨーロッパ,アメリカ,ブラジル,日本で発生の報告がある。 核酸は1本鎖RNAで,長粒子はRNA1,短粒子はRNA2を含む。 わが国のタバコでは血清型の異なる2分離株(HSNとMD)が発生し,前者はアスターに生長点えそを生じ,短粒子の長さは70〜80nm,後者はアスターに黄色輪紋を現し,短粒子の長さは40〜60nmである。 不活性化温度80〜85℃,希釈限界10-6,保存限界2か月以上と安定性が高く,風乾した病葉中でも4か月以上活性を保つ。汁液接種は容易である。宿主範囲はきわめて広く,双子葉,単子葉を含めた50科,400種以上の植物に接種可能であるが,局部感染する例が多い。 |
分類 | : トブラウイルス Tobravirus |
核酸種類 | : RNA |
核酸鎖性 | : 1本鎖 |
核酸文節数 | : 2 |
蛋白種類数 | : 1 |
粒子形態 | : 棒状 |
媒介者 | : 線虫 |
伝搬様式 | : 永続伝搬−循環型 |
汁液伝染 | : あり |
種子伝染 | : あり |
土壌伝染 | : あり |
判別植物 | 接種葉 | 上位葉 |
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カボチャ | L | - |
ペチュニア | L | M,N |
ダイズ | - | M |
ソラマメ | L | N |
センニチコウ | -,L | M,N |
ササゲ | L | - |
カブ | - | - |
エンドウ | L | - |
インゲンマメ | L | - |
P. floridana | L | M,N |
N. glutinosa | L | -,N |
C. amaranticolor | L | - |
この病原による他の病害
ホウレンソウウイルス病 |
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