病原ウイルス 性状詳細

トマト葉巻病 Tomato leaf-roll
病原ウイルス : Potato leafroll virus
ジャガイモ葉巻ウイルス(Potato leafroll virus,PLRV)はLuteovirusグループに属し,全世界に発生が認められている。
ウイルス粒子は直径24nmの球状で感染植物の篩部細胞に局在し,篩部壊死を生じさせる。
汁液接種では伝染しないが種イモ,接ぎ木接種によるほかモモアカアブラムシ,ジャガイモヒゲナガアブラムシおよびチューリップヒゲナガアブラムシによって永続的に伝搬される。
宿主範囲は狭く,アブラムシ接種によってナス科のDatura stramonium・トマト・タバコ・Physalis floridana・イヌホウズキ・Solanum villosumなどが感染する。
同じLuteovirusグループのタバコえそ萎縮ウイルス・ビート西部萎黄ウイルスとの間に血清学的類縁関係が認められる。
分類: ルテオウイルス Luteovirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 1
蛋白種類数: 1
粒子形態: 球状
媒介者: アブラムシ
伝搬様式: 永続伝搬−循環型
汁液伝染: なし
種子伝染: 不明
土壌伝染: なし


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