キャベツモザイク病 Cabbage mosaic |
病原ウイルス : Cauliflower mosaic virus |
---|
カリフラワーモザイクウイルス(Cauliflower mosaic virus,CauMV)はCaulimovirusグループに属し,世界の温帯に広く発生が認められている。 多くのアブラナ科植物に全身感染するが,宿主範囲は狭く,アブラナ科以外で全身感染する植物はNicotiana clevelandiiが知られているにすぎない。 宿主範囲と病徴が異なる系統の存在が知られているが,わが国での調査例はない。 多種類のアブラムシによって非永続的に伝搬される。 しかし,CauMV病植物を吸汁したアブラムシの保毒期間は,アブラムシの種類によって異なるが,多くの非永続型伝搬ウイルスに比べて長く,数時間〜2日間程度伝搬能力を保持している。 CauMVの耐熱性は75〜80℃10分で比較的高い。汁液接種は容易であるが,種子伝染や土壌伝染は知られていない。 |
分類 | : カウリモウイルス Caulimovirus |
核酸種類 | : DNA |
核酸鎖性 | : 2本鎖 |
核酸文節数 | : 1 |
蛋白種類数 | : 1 |
粒子形態 | : 球状 |
媒介者 | : アブラムシ |
伝搬様式 | : 非永続伝搬 |
汁液伝染 | : あり |
種子伝染 | : なし |
土壌伝染 | : なし |
判別植物 | 接種葉 | 上位葉 |
---|---|---|
ダイコン | - | M |
タバコ | - | - |
ソラマメ | - | - |
C. amaranticolor | - | - |
この病原による他の病害
ダイコンモザイク病 |
[前のページにもどる] [有用植物病害診断トップ]