ナシ輪紋病の防除に関するツール
I 発生生態編
1.柄胞子の飛散の推移
- 飛散開始時期 4月下旬か5月上旬
- 飛散盛期 6月上〜7月上旬まで
- 飛散終期 8月下旬
2.果実への感染
- 感染に要する温度と濡れ時間 ???
- 果実の生育と輪紋病菌に対する感受性の推移
- 幸水 6月上旬(開花40日後)から7月下旬(開花95日後)は感受性が高く、その後急激に低下する。
- 豊水 6月上旬(開花40日後)〜7月中旬(開花85日後)までは感受性が高く、その後急激に感受性は低下する。
3.台風と発病
- 輪紋病は雨を伴う大風が吹いた年は多発するという現象を認めている。おそらく、雨で水湿を得て形成された、もしくは既に形成されていた胞子が強い風によってまき散らされるためであろうと推定している。
II 防除編
1.薬剤の種類と防除効果
- 予防剤の効果程度と推定される残効期間
薬剤の種類 | 効果の程度(指数化) | 推定残効期間(日) |
パルノックス水和剤 | 25 | 5 |
---|
サニパー水和剤 | 30 | 5 |
---|
ベルクート水和剤 | 50 | 12 |
---|
有機銅フロアブル | 45 | 7 |
---|
キャブタン剤 | 50 | 9 |
---|
ゲランフロアブル | 45 | 9 |
---|
キャブタン・有機銅剤 | 60 | 12 |
---|
- 治療剤の予防及び治療効果と推定される残効期間
薬剤の種類 | 効果の程度 | 推定残効期間(日) |
| (指数化) | 治療効果 | 予防効果 |
マネージ水和剤 | 30 | 3 | 5 |
---|
バイコラール水和剤 | 40 | 5 | 6 |
---|
スコア水和剤10 | 45 | 5 | 7 |
---|
インダーフロアブル | 40 | 5 | 7 |
---|
アンビルフロアブル | 40 | 5 | 7 |
---|
ストロビー | 55 | 7 | 7 |
---|
アミスター | 70 | 8 | 8 |
---|
キャブレート | 60 | 5 | 6 |
---|
2.散布時期と防除効果
- 散布時期と防除効果との対応
散布時期 | 防除効果の指数 |
6月上旬 | 40 |
---|
6月中旬 | 40 |
---|
6月下旬 | 60 |
---|
7月上旬 | 70 |
---|
7月中旬 | 60 |
---|
7月下旬 | 50 |
---|
3.ナシ輪紋病に関するリンク
Copyright (c) 1999- 千葉県農業試験場
[ナシ黒星病・輪紋病の防除に関する知識]
[ナシ病害管理支援システム]
[ナシ試験研究情報サイト]