野菜茶業研究所 研究技術情報官のホームページ(サイト閉鎖) より引用
http://www.vegetea.affrc.go.jp/kicho/johokan/nk/comu/kokai2.htm
研究技術情報の緊急相談(2)
山形県農業技術課から当場の石内企画連絡室長経由で以下のメールが持ち込まれました。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Subject: トマトの障害について教えて下さい。トマトで外観は正常ですが果実の中がおかしい症状が県内2箇所で発生しました。
1つは砂丘地帯で品種はハウス桃太郎。もう一つは土畑地帯です。砂丘地ではホウ素欠、
土畑ではCa欠と判断したみたいですが、それでよろしいか?。画像を添付します−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
野菜・茶業試験場環境部の我孫子室長から以下の回答を頂いております。
フザリウムによる果実腐敗には、
1.萎凋病菌によるもの:これは果実の果柄から果実内の導管に沿って褐変が起こります。
2.根腐萎凋病菌によるもの:この場合はは果頂部(花痕部)から内部に褐変が進みます。
なお、石灰欠乏症の場合には、もっと黒色になって、果柄からよりもむしろ果実の内部から
果実の頂部にかけて病変した部分が生じます。
したがって、結論から言うと圃場の高温乾燥による生理障害、ホウ素欠乏症と診断します。
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