ピーマンの黒色斑点

メールでいただいたご質問より (2004/04/19)

<質問より抜粋>
この度、ピーマンの促成栽培に発生した症状についてお教えください。
よろしく御願いします。
果実に黒い斑点が発生します。年内には果実の果肉の部分に黒い斑点が
発生していました。葉には障害への障害はなく、根も元気です。
同じ樹でもすべてもの果実に発生するのではなく、一部に発生しております。

 今回のピーマンに発生致しました果実の症状は、取引農家に発生した症状です。
発生箇所は*******にて発生致しました。
 先方より農協診断では、ウイルス症状との診断結果という話でしたが、
農家も当方取引先もその診断では納得できず、メールをさせて頂くに至りました。

<回答より抜粋>
最も可能性があるとすれば「炭そ病」かと思います。
ただ、信頼のおける機関に診断してもらってから対処してください。

・・写真の様子だけでは原因がよくわかりませんでした。
少なくとも斑点細菌病の病斑ではない感じですが、
農薬(ドリフト?)による薬害、軽い疫病、黄化えそ病(ウイルス)、
カメムシ吸汁痕の腐敗などの可能性があります。
できれば、お近くの県の試験場か普及センターに現物を持ち込んで
診断していただくのがよいかと思います。


メールの添付ファイルより

その後、北海道立 花・野菜技術センターの「花と野菜のXファイル」において、
このピーマン果実の症状に近いと思われる事例報告を見つけました。しかし、
「…生理的なものと理解しているとのことであるが、詳細な原因は不明である。」とのことです。
花と野菜のXファイル File No.015 果実に黒い小斑点が付いたピーマン

また、タキイ種苗(株)の「野菜前線」には病害虫・生理障害情報が詳しく掲載されており、
ピーマンの生理障害として紹介されている「ビターピット」の症状が近いように思われます。
病害虫・生理障害情報 ピーマン ビターピット

以上のようなピーマン果実の障害について情報をお持ちの方がおられましたら、
農研機構・菅原(sugak@naro.affrc.go.jp)までご連絡いただければ幸いです。


[野菜生理障害検索]   [有用植物病害診断]

Copyright (c) 2004- K.Sugahara@NARO