作物名
オクラ
一般名称
リン欠乏症
学術名称
リン欠乏症
症状
下位葉の葉脈間が大きな斑点状に黄化する。症状が進むと、やがて葉全体が黄化する。
発生条件
アルミニウムを多く含む火山灰土壌、または、アルミニウムや鉄が活性化している酸性土壌では、りん酸アルミニウムやりん酸第二鉄などの難溶性化合物を形成し、作物に吸収されにくくなる。
一方、土壌中に可溶性りん酸が存在していても、冬期などに地温が低下すると、根のりん酸吸収力が著しく低下し、りん酸欠乏を生じることがある。
また、りん酸は土壌中での移行はほとんどないため、根圏が小さければ不足しやすくなる。
対策
火山灰土壌では、りん酸の多量施用により、土壌中の可溶性りん酸含量を高める。または、作条施肥等により根圏の可溶性りん酸含量を高める。
酸性土壌では、石灰肥料等アルカリ資材を施用し適正なpHに調整する。
応急的には、第一りん酸カリウムまたは第一りん酸カルシウムの0.3〜0.5%溶液を葉面散布する。
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