生理障害詳細情報

作物名  キュウリ  一般名称  カリウム欠乏症  学術名称

症状
 下位葉の葉縁が黄白化したり、葉脈間に多数の白色斑点を生じる。生育の初期からでることは少なく、中期以降に発生しやすい。

発生条件
 カリウムは窒素の次に流亡しやすい要素で、砂質土壌や腐植含量の少ない土壌では、降雨や潅水によって溶脱することが多い。また、カリウムの吸収は、土壌中の加里含量は充分であっても、アンモニア態窒素や苦土(マグネシウム)などが多くてバランスを崩している場合にも阻害される。

対策
 加里肥料を土壌施用するとともに、市販のカリウムを含む葉面散布剤を水で希釈して葉面散布を行う。カリウム単独の葉面散布を行う場合には、りん酸1カリウムや硫酸カリウムの0.3〜0.5%液を散布する。
 塩基バランスが悪くてカリウムの吸収が阻害されている場合には、湛水除塩などによって過剰な塩基類を除去した後、土壌診断結果に基づいて施肥を行う。

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