生理障害詳細情報

作物名  トマト 

一般名称  マグネシウム欠乏症  学術名称

症状
 マグネシウムは作物体内での移行が比較的速やかなため、欠乏症は中〜下位葉、特に果実近くの葉に多く発生する。症状が軽い場合には、葉脈間がやや黄変する。症状が進むと葉脈部と葉縁部を残して葉脈間が黄化する。さらに激しくなると、障害部は壊死して葉全体が枯れ込むようになる。

発生条件
 マグネシウムの不足のみで障害が起こることは少なく、多肥、特にカルシウムやカリの過剰で発生することが多い。多灌水で気温や湿度が高く、日照が不足する場合にも発生が多くなる。

対策
 マグネシウムを含む資材を施用する。土壌pHが低い場合には、土壌pHの矯正を兼ねて苦土石灰を、土壌pHが高い場合には、硫酸マグネシウムを施用する。応急的には硫酸マグネシウムの1〜2%液を葉面散布する。

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