作物名
ブドウ
一般名称
アン入り果
学術名称
ホウ素欠乏症
症状
果実の肥大期以降に、果実の中心部が黒色となる。症状が軽い場合には、果皮は正常であるが、症状が進んだものでは果皮も障害を受ける。
発生条件
砂質土は、水はけが良いので、ホウ素が下層に溶脱しやすい。とくに、土壌pHが低い場合には、ホウ素が溶けやすくなるので、溶脱量は多くなる。
一方、土壌のpHが高い場合には、ホウ素化合物の溶解度が低下するため、作物が吸収しにくくなって、欠乏症が生じやすい。
また、降雨量や灌水量が少なくて、土壌が乾燥した場合にも、ホウ素の吸収が抑制され、障害の発生を招く。
対策
石灰質資材の施用に留意し、土壌pHを適正に保つようにする。応急的には、ホウ素含有の葉面散布剤またはホウ砂0.2%液を葉面散布する。また、土壌中のホウ素含量が少ない場合には、ホウ砂0.5〜1kg/10aあるいはホウ素入りの微量要素肥料を施用する。
|