生理障害詳細情報

作物名  ピーマン  一般名称  亜硝酸吸収害  学術名称

症状
 生長点付近の心葉が黄色となり、鉄欠乏のような症状を呈する。育苗中に発生することが多い。

発生条件
 土壌中に亜硝酸が蓄積し、それを作物が吸収した場合に障害が発生する。作物体内に吸収された亜硝酸が鉄の移行を妨げるために障害が発生すると考えられている。

対策
 育苗時には、鉢土の土壌診断を行い、pHを適正に保つとともに、窒素の多量施用を避ける。また、土壌消毒は肥料を混ぜてから1〜2週間経過してから行う。土壌消毒後に充分な期間が確保できない場合には、緩効性被覆肥料や硝酸態窒素を含む肥料を使用する。
 応急的には、潅水などによって、土壌中の亜硝酸を洗い流すとともに、鉄を含有する市販の葉面散布剤を水で溶かして散布する。硫酸第1鉄やクエン酸鉄の0.1〜0.2%液を葉面散布してもよい。

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