作物名
イチゴ
一般名称
着色不良果
学術名称
症状
果実の一部分の着色が不良で「色むら」を呈する。着色部と着色不良部の境界は不鮮明である。
発生条件
「とよのか」で発生が多い。低夜温では着色が悪く、着色不良果の発生が多くなる。また、日中の気温が30℃を超えると着色が悪くなるという報告もある。
日照不足も着色不良果の発生に関係しており、密植や窒素の多量施用などによって過繁茂になると、果実への日光の照射量が少なくなり、着色不良果が多くなる。
対策
果実の肥大・成熟期の夜温を5℃以上確保する。高温ほど着色が良くなるが、果実の風味が低下するので10℃以内に抑える。また、日中は高温になりすぎないように換気を行う。
果実に日光を当てるために、できるだけ南北うねとし、株間を広くとる。また、葉が果実の上部にかからないようにする「玉出し」作業を行う。「玉出し」は、果実が白熟期に達するまでには終わらせる。
土壌が乾燥した後の急激な灌水を避け、収穫期間中の土壌水分の変動を少なくする。
有機物の施用などによる土づくりを行い、根の活力を維持する。
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