生理障害詳細情報

作物名  トマト  一般名称  アミ果  学術名称

症状
 果皮の表面を透かすと維管束が網状にみえるもので、「あみ入り果」または「グズベリ状果」とも呼ばれる。果実発育中にはアミが見えても、収穫期には消えてしまう果実はこれに含まない。障害を受けた果実は、収穫後の軟化が早く、食味も悪い。

発生条件
 直接的な原因は果実成熟期の水分不足で、高温で発生が助長される。土壌が乾燥していると、養分の吸収や移行が抑制されるため、代謝異常を生じて障害が発生すると思われているが、その機構についてはまだ不明な点が多い。

対策
 高温時および果実成熟期の土壌水分を適度に保ち、急激な水切りを避ける。また、有機物の施用などによる土づくりを行い、根張りを良くするとともに、肥切れしないように適切な肥培管理を行い、樹勢の維持に努める。

[一覧表示に戻る]   [メインメニュー]    「こうち農業ネット」へ

Copyright (C) 1997-2000 高知県農林水産部