イネ かさ枯病 (Halo blight)

病原:Pseudomonas syringae pv. oryzae Kuwata 1985

病徴:分げつ期から幼穂形成期にかけて発病。病斑ははじめ淡黄緑色で,のちに黄色ないし黄褐色の円形〜楕円形の大型病斑になる。健全部との境界は明りょうである。病斑の周辺部には淡黄緑のかさ(ハロー)が形成される。病斑の中心には褐点あるいは褐条を生ずる。

伝染:伝染源は不明。青森県下での調査によると,6月末から7月上旬の降雨が本病の発生を助長するようである。生態については不明な点が多い。

防除:発生生態に不明な点が多く,有効な耕種的防除策はない。薬剤ではバクテサイド水和剤あるいはアグリマイシン―100の発病初期あるいはその1週間前の500倍液1回散布が効果がある。

参考: かさ枯病 - 日本植物病名データベース

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