ハクサイ黒腐病

病原:Xanthomonas campestris pv. campestris (Pammel 1895) Dowson 1939
病徴:葉,茎,根を侵す。葉では葉縁の黄変から葉脈の黒変をおこし円い淡黄色の病斑を形成する。病斑は乾燥し羊皮状になる。
伝染:本病菌は被害残渣とともに土壌中で生存し,雨滴によってはねあがり,葉に感染する。 本病菌は傷口から侵入するので,作業中の付傷に注意する。また,本病菌は種子伝染する。本病はアブラナ科作物とくに,キャベツ,ダイコン,ハナヤサイ,ハクサイなどに発生が多い。早生種は晩生種に比較して発病が多い。
防除:種子消毒を行う。また,発病株は早期に除去する。圃場衛生に注意し,輪作を行う。薬剤散布は軟腐病と同時防除を行う。キスジノミハムシ,ヨトウムシなどの土壌害虫は傷の原因となるので早期に防除する。メルクデランK水和剤(未登録)が有効との試験例がある。

参考: ハクサイ 黒腐病 - 日本植物病名データベース

黒腐病(葉):葉縁の水孔からクサビ状に褐色になり,病斑は拡大する。