トマト 菌核病

病原:Sclerotinia sclerotiorum (Libert) de Bary

病徴:主に茎が侵される。 はじめ暗緑色水浸状の病斑を形成し,次第に上下に伸びて茎をとりまき,暗褐色になる。多湿の場合には茎の表面には灰白色綿状またはくもの巣状の菌糸を生ずる。 のち病斑部は乾燥して灰褐色になる。 茎の内部に多数の黒色のネズミのふん状の菌核を形成している。 病斑部の上部は枯死する。
伝染:土壌中で菌核の形で生存し,発芽して子のう盤を形成し,子のう胞子を飛散して伝染する。菌核から発芽した菌糸が直接トマトに感染する場合もある。20度以下のやや低温で,多湿条件で発生が多い。

参考: トマト 葉腐病 - 日本植物病名データベース