ナス うどんこ病 (Powdery mildew)

病原:Erysiphe cichoracearum de Candolle
病原:Leveillula taurica (Leveille) Arnaud
病原:Sphaerotheca fuliginea (Schlechtendahl : Fries) Pollacci

病徴:下葉から発生し次第に上葉におよぶ。 はじめ葉の表面に点々と白いかびがかすかに生じる。 次第に葉全面に広がり,白いうどん粉を振りかけたようになる。
葉の裏面にも白いかびを生じる。かびの色は次第に白色から灰色になり,ごく稀には黒色の小粒点(子のう殻)が形成されることがある。葉の色は淡黄色になる。激しい時は発病葉は黄褐色になり下葉から落葉する。また,葉柄,果梗,がくにも白色のかびを生じる。
伝染:本病は気温28度前後,湿度50〜80%弱光線下でよく発病する。ハウス栽培では1年を通じて発生し,とくに5〜6月ころに多発する。露地栽培では初夏から秋にかけて発生が多い。本病菌は活物寄生菌のため,生きた植物体上で越冬する。
防除:薬剤はモレスタン水和剤,レシチノン乳剤などが有効。防除は発生初期に重点を置き,薬剤耐性菌出現を防ぐため同一薬剤の連用をさけるのが望ましい。

参考: ナス うどんこ病 - 日本植物病名データベース

うどんこ病(葉):葉に白色粉状の菌糸及び胞子(分生子)を密生する。

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