キュウリ 灰色かび病 (Gray mold)

病原:Botrytis cinerea Persoon : Fries

病徴:果実の罹病部には灰色から褐色のかびが密生する。葉では灰褐色の大型で円形の病斑ができ,中央部に粉状のかびを生じる。
伝染:本病菌は空気伝染し,開花中の花弁に感染し,果実の発病に至る。本病菌は多犯性でナス,イチゴ,レタスなど広範囲の植物を侵す。低温多湿の条件で多発し,暖房施設のない多湿のハウス条件で被害が大きい。
防除:ハウス栽培では換気と温度に注意し,低温多湿を避ける。 発病果や被害葉の早期発見,除去,被害残渣の処理につとめる。 薬剤はスミレックス,ロニラン,ロブラール各水和剤やベンレート,トップジンM,ユーパレン,ダコニール,ポリオキシン水和剤が有効。薬剤の使用に当たっては性質の異なる薬剤を交互に使用し,耐性菌の出現を防ぐ。

参考: キュウリ 灰色かび病 - 日本植物病名データベース

灰色かび病(果実):果実の先端部から灰色のかびを密生して腐敗する。

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