キュウリ つる割病 (Fusarium wilt)

病原:Fusarium oxysporum Schlechtendahl: Fries f. sp. cucumerinum Owen

病徴:最初は昼間だけしおれるが,病状が進むと茎の基部から黄褐変し,湿度が高い場合には白粉状のかびを発生し,黄化し萎ちょうする。
伝染:種子伝染および土壌伝染をする。連作すると多発し,窒素肥料の過多は発病を助長する。地温20度以上の比較的高温で降雨後の晴天,乾燥は本病を助長する。
防除:種子消毒を行う。 土壌はクロルピクリン剤で消毒し,定植時の根の損傷に注意する。
窒素過多に注意し,ハウス土壌の集積塩類の除去につとめる。カボチャ台を用いた接木栽培は有効。品種間差異がみられ青節成群は抵抗性が強く,青節成,埼玉落合4号は高度の抵抗性を示す。種子消毒剤はベンレートT,ホーマイ水和剤が有効。

参考: キュウリ つる割病 - 日本植物病名データベース

つる割病(つる):つるの地際から黄褐色になり,導管が褐変している。ついには枯死する。

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