カボチャ 灰色かび病

病原:Botrytis cinerea Persoon : Fries
病徴:花弁から発病し,幼果が黄褐色化,軟化した後,灰色のかびが生じる。葉では大型で円形の病斑を形成し,灰色のかびが生じる。
伝染:本病菌は残渣とともに越夏し,初冬のハウス内カボチャの花器に侵入まん延する。ハウス内では,最低温度12〜17度で多湿時に多発する。暖地の施設栽培では11月以降,ハウス促成栽培では12月上旬と,発病時期は開発時期と関連する。
防除:低温と過湿が本病の発生を著しく助長するので,保温と換気につとめる。定植後はマルチを行い土壌からの伝染やハウス内の過湿を回避する。また,交配雄花や,落下した雌花の花弁の防除など圃場衛生につとめる。薬剤はロブラール水和剤が有効である。

参考: 日本植物病名データベース