ハクサイ 黄化病

病原:Verticillium dahliae Klebahn
病徴:古い葉から黄化し,黄色やろう白色に変わり,V字型の褐変を生じる。結球が不十分になり集団で黄化する。根の導管部が黒褐色から茶褐色に変わる。
伝染:本病菌は微笑菌核の形で被害残渣とともに土壌中で生存し,土壌伝染する。 本病は導管病でハクサイの根部から侵入した菌は導管に沿って伸展する。 本菌は比較的低温を好み,また乾燥よりは湿潤条件を好む。初発から畑全面に発病することはなく,土壌中の菌密度の増加とともに畑全面に発生が拡大する。ネグサレセンチュウや土壌動物による根部の食害は発病を助長する。
防除:ハクサイの連作を避け,初発時の発病株の抜き取りや被害残渣の処理を徹底してまん延を防ぐ。一度多発すると2〜3年の輪作では発病を軽減できない。クロルピクリン剤による土壌消毒やマルチ畦内消毒は有効である。

参考: 日本植物病名データベース