タマネギ 黒穂病

病原:Tuburcinia cepulae (Frost) Liro
病徴:幼苗では第1または第2葉にねじれと共に膨らみを生じ,葉の内側に黒粉状の厚膜胞子を形成する。りん茎では外皮下に黒色の胞子群が縞状に生じる。
伝染:本病菌は被害残渣とともに土壌中で生存し,(12年間の生存例あり)感染源となる。本病菌は種子の発芽後早い時期に子葉基部などから侵入する。気温10〜25度で発生しやすく,20度で最も発病する。29度では全く発病しない。種子の深播きは発病を助長する。
防除:苗床にはタマネギ栽培歴のない場所を使用するか,クロルピクリンや臭化メチルで土壌消毒を行う。汚染圃場でも,15センチ以上の大きさの健全苗を定植した場合には感染しない。

参考: タマネギ 黒穂病 - 日本植物病名データベース