カボチャ モザイク病

病原:Cucumber mosaic virus
病原:Papaya ringspot virus
病原:Watermelon mosaic virus 2
病原:Zucchini yellow mosaic virus
病徴:カボチャモザイクウイルス(WMV)によるものでは葉に葉脈緑帯状のモザイク症状が現れ,奇形化する。キュウリモザイクウイルス(CMV)によるものでは新芽に黄色の斑点を形成し,それらが融合してモザイク症状になる。
伝染:両ウイルスともアブラムシによって非永続型の伝染をする。 CMVは多くの植物に感染を起こしているので,これらの病植物からアブラムシによって伝搬されていると考えられる。 WMV2は寄主範囲がせまいので,冬季に伝染源植物が存在するか否かが伝染環の成立要件である。 暖地では冬季ハウス内にウリ科作物栽培されている地帯では,これらが有力な伝染源となる。また,エンドウ,ソラマメも伝染源植物として軽視できない。その他に作業中の接触による汁液伝染するので注意を要する。
防除:本病の防除は対策として媒介虫であるアブラムシの回遊防除が重要である。 アブラムシ防除薬剤の土壌施用と地上部散布以外に,飛来防止のためムギなどの間作,寒れい紗被覆,叉は囲い込みなどの回避策が有効。また,発生株の早期発見,早期除去およびハサミなどの作業用具の第3燐酸ソーダによる消毒も有効であることが明らかにされている。

参考: カボチャ モザイク病 - 日本植物病名データベース