病原糸状菌 性状詳細

トウガラシ(ピーマン)萎ちょう病 Fusarium wilt
病原糸状菌 : Fusarium oxysporum Schlechtendahl : Fries
分生子柄は無色,短柄または退化し,フィアライド先端に分生子を塊状に形成する。
分生子には大・小型の二種がある。
大型分生子は無色,新月形で,通常3〜5隔壁を有し,大きさは30〜42X3〜4マイクロメートルで,小型分生子は無色,単胞,楕円形または卵形で,大きさは6〜10X3マイクロメートルである。
厚膜胞子は菌糸または分生子中に形成され,褐色,亜球形,大きさは5〜15マイクロメートルである。菌叢は一般に紫色を呈する。生育適温は27〜28度で,最低は5度,最高は35度以上である。
分類: 不完全菌 anamorph
形成: 胞子はあるが子のうや担子器はない
: 無色透明又は淡色
形態: 三日月
室数: 3細胞以上
様式: 内出芽フィアロ型(eb-ph)
器官: 菌糸状(hyphal)
構造: 有隔壁菌糸

この病原による他の病害
メロン褐色腐敗病 ニンジン萎ちょう病 セルリー萎黄病


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