病原ウイルス 性状詳細

メロンえそ斑点病 Melon necrotic spot
病原ウイルス : Melon necrotic spot virus
メロンえそ斑点ウイルス(Melon necrotic spot virus,MNSV)はわが国で発見されたウイルスで,Carmovirusグループに属する。
外国ではアメリカ,ヨーロッパなどで発生が認められている。
宿主範囲は比較的狭く,ウリ科植物に限られるが,接種試験によるとササゲの初生葉にも寄生性がみられる。
本ウイルスには,長崎県でMNSV-S(静岡系)とは寄生性や血清型が異なる2つの系統MNSV-NK,MNSV-NHとカリフォルニア系(MNSV-C)が報告されている。
MNSV-NHはMNSV-S,MNSV-NKに比べ,ウイルスが接種部位にとどまらず全身感染しやすい。スイカでは1989年鳥取県で果実の果肉繊維部にえそを伴う異常果が見出され,MNSVが分離されている例があるだけであるが,イギリスではスイカでの自然発生が知られている。
分類: カルモウイルス Carmovirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 1
蛋白種類数: 1
粒子形態: 球状
媒介者: 菌類
伝搬様式: (不明)
汁液伝染: あり
種子伝染: あり
土壌伝染: あり

判別植物接種葉上位葉
スイカL-
ペチュニア--
メロンLN
ソラマメ--
ササゲL-
キュウリL-
N. glutinosa--
C. amaranticolor--

この病原による他の病害
スイカウイルス病


[前のページにもどる]   [有用植物病害診断トップ]