病原ウイルス 性状詳細

ハクサイモザイク病 Chinese cabbage mosaic
病原ウイルス : Turnip mosaic virus
カブモザイクウイルス(Turnip mosaic virus,TuMV)はPotyvirusグループに属し,温帯地方を中心に世界各国で発生している。
宿主範囲はかなり広く,アブラナ科植物のほか,キク科,アカザ科,ナデシコ科,ナス科など20科の植物に感染する。
TuMVには寄生性の異なる普通系統とキャベツ系統が知られ,後者はキャベツやカリフラワーに強い病原性を示す。
TuMVは約50種のアブラムシによって伝搬され,非永続伝搬されるが,伝搬率及び伝搬力保有時間はアブラムシの種類によって異なり,モモアカアブラムシは高い伝搬能力を持っている。種子伝染,土壌伝染は認められていない。
分類: ポティウイルス Potyvirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 1
蛋白種類数: 1
粒子形態: ひも状
媒介者: アブラムシ
伝搬様式: 非永続伝搬
汁液伝染: あり
種子伝染: なし
土壌伝染: なし

判別植物接種葉上位葉
カボチャ--
ダイコン-M
ペチュニア-M
タバコ-,L-,CS,NS
ソラマメ--
センニチコウL-
ササゲ--
カブ--,M
インゲンマメ--
N. glutinosa-M
C. amaranticolorL-,NS

この病原による他の病害
ダイコンモザイク病 ハクサイえそモザイク病
キャベツモザイク病 ホウレンソウモザイク病


[前のページにもどる]   [有用植物病害診断トップ]